傷害が発生すると急激(急性)な腫れを伴うことがあります。これは患部や患部周辺の出血、炎症(傷害に対する生体の反応)、またその両方によるものです。
腫れをコントロールし、最小に抑えることができれば、患部の痛みは軽減されます。
腫れは安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、高挙(Elevation)・・・R.I.C.Eによってもっとも効果的にコントロールすることができます。
安静(Rest)
患部の安静は、最善の処置のひとつです。ストレスをかけなければ回復を促進することができます。そのために患部を安静にする必要があります。しかし全身を安静にするということではありません。
患部を安静にさせる方法として、ギプス、副子、テーピング、サポーター、綿包帯等による固定(Support)があります。
冷却(Ice)
冷却の目的は、血行の流れを遅くするために患部周辺の血管を収縮させることにあります。
冷却は傷害に対する生体の炎症反応を急激に軽減し、痛みを和らげることにも役立ちます。冷却はクライオ・パック、アイス・パック、氷水、湿らせたタオルなどを用います。
圧迫(Compression)
圧迫は、腫れを抑えるために患部に圧力を加えるものです。
圧迫には湿らせた弾力包帯を用いることが最も効果的です(湿った弾力包帯を使うとアイス・パックから患部へ素早く冷気を伝えることができます)。
弾力包帯の巻き方は、つま先から環状に巻き始め下腿部の方へ軽く圧泊するように巻き上げます。圧迫しすぎに注意してください!
膝の損傷で膝だけを圧迫すると弾力包帯が身体に戻る体液を妨げるので膝から足までの部分に腫れが生じます。他の部位も同じです。
アイス・パックは弾力包帯を完全に巻いてから適用します。
高挙(Elevation)
高挙もまた腫れを抑えるために用います。
患部を心臓より高く持ち上げることで、血液や体液が患部に流れ込んで貯溜するのを回避できます。
高挙は湿った弾力包帯で患部を圧迫し、アイス・パックを適用した後に行います。
処置の時間
冷却、圧迫、高挙の処置は、受傷後48〜72時間、また腫れがある場合には、できるだけ頻繁に、1時間毎に1回15〜20分間ずつ行いましょう。
決して温めないようにしてください。温めると腫れがひどくなります。
急性の傷害の処置で温めることは考えられませんが、慢性の傷害では温めることも考えられます。医療の専門家が違う指示を出さない限り、つねに冷却を用いましょう。
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