自律神経の乱れが生み出す産後うつ
今回のテーマは「産後のうつ」についてです。
Contents
産後うつとは?
産後うつとは赤ちゃんを出産した後に現れるうつ症状のことです。
発症する時期は産後1ヶ月未満がもっとも多いですが、2ヶ月~3ヶ月経過してから発症することもあります。
また発症してしまう人は10人に1人と言われており、決して珍しい病気ではありません。
産後うつの原因は?
産後うつの原因としてあげられるのが自律神経の乱れです。
出産をすると大きくなっていた子宮が元の大きさに戻ったり、母乳が出てきたりするなど、子育てをするための体に急激に変化します。
そうした体の変化に応えるため、体内では分泌しているホルモンの種類や量を変える作用が働き、結果としてホルモンバランスの乱れが生じます。
また、子育ては24時間対応する必要があり、その内容も子供を寝かしつけたりあやしたりと、とてもハードなものです。
ホルモンバランスの乱れとハードな子育てが一緒におとずれた結果、自律神経に乱れが生じて産後うつに陥ってしまうのです。
産後うつになるとどんな身体の不具合が起こる?
産後うつを発症すると体に様々な変化が現れるようになります。
頭痛や肩こりがひどくなる
その1つが「頭痛や肩こりがひどくなる」という症状です。
産後うつでは自律神経が乱れているので、体を休めているつもりでも疲労がとれない状態が続き、肩などに変調が現れます。
食欲が減ったあるいは無くなった
2つ目の症状が「食欲が減ったあるいは無くなった」という現象です。
体は栄養を欲しているにも関わらず神経や精神の状態がおかしくなっているので空腹のサインが出にくくなります。
イライラしやすい
そして3つ目が「イライラしてしまうことが多い」です。
自律神経に乱れが生じると心の不安がうまく解消できなくなるためイライラしやすくなります。
産後うつになりやすい人ってどんな人?
産後うつには、なりやすい性格となりにくい性格があり、特に「何事も完璧におこなおうとする人」は要注意です。
そうした人は育児で何かトラブルが発生すると自分で何とかしようと思いプレッシャーやストレスを感じることが多く、自律神経が乱れやすくなるため産後うつにかかりやすくなります。
また、過去にうつ病にかかったことがある人も気をつけなければいけません。
特に治療途中であったり、不完全であったりすると、うつ状態になるハードルが低いだけでなく、今抱えているうつ病も併発してますます苦しくなってしまいます。
ただし、うつ病を完治している人の場合は、自分自身がうつ状態かどうかが冷静に判断できて早期治療が行える可能性があるため、一概にうつ病になってはいけないというわけではありません。
産後うつの予防策は?
産後うつを防ぐためにできる対策としては「夫や家族に育児の協力をしてもらう」ということです。
ひとりで全てをおこなおうとすると心に不安がたまりやすくなるので、周りの人たちと一緒に子育てに取り組むようにしましょう。
1人の時間を作る
1人でのんびりできる時間を作ることも有効です。
週に一回だけでもよいので、子供を夫や親に預けて自分自身がのんびりできる時間を作ると、自律神経の乱れが収まってうつ状態になるのを防ぐことができます。
睡眠時間の確保

また、睡眠時間を確保することも忘れないでください。
生まれたばかりの子供は昼夜の感覚がなく、子育て中は睡眠不足になりやすいので、できる限りしっかりと睡眠を摂るようにしてください。
また、産後うつとマタニティーブルーの違いは見分けづらいので【知っておきたい!マタニティーブルーと産後うつの違い】を参照してください。
もしも産後うつになってしまったら?
もしも産後うつになった場合は自分で治すことは難しく、病院での治療が必要です。
その場合は通常のうつ病と同じくカウンセリングや抗うつ剤の投与による治療がメインとなるケースがあります。
しかし母乳育児をしている場合は治療のためとはいえ投薬は避けたいです。
そんな時は、内臓調整や頭蓋骨調整(クラニアル)で自律神経の乱れを改善していくのがおすすめです。
薬で治療しなくても、内臓調整や頭蓋骨調整(クラニアル)で自律神経は整います。
しかも副作用がないので安心ですよね。
また、薬で治療を行うよりも根本治療となりますので、もし「産後うつかもしれない」と思ったら当院にご相談下さい。
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カテゴリ:産後うつ
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